青学大の主将だったSGホールディングスのルーキー鈴木塁人(23)が6区(11・0キロ)で32分32秒をマークし、14年松岡佑起(大塚製薬)が持っていた区間記録を9秒塗り替えた。

6区はアップダウンが多い、難しいコース。それを巧みに攻略した。鈴木は「箱根駅伝でアップダウンのあるコースを走ってきた。上りは得意ではなかったのですけど、弱点を克服しながらトレーニングをしてきた。大学で学んできたことが生きた」と振り返った。

5番手でスタートし、前半から積極的に飛ばした。「後半はちょっときつかったが、ライバルチームとの差を少しでも詰められて、アンカーの(橋詰)大慧さんにタスキを渡すことができた」。大阪ガスを抜き、4番手に浮上。さらに前との差を縮め、青学大からの1学年上の先輩にタスキを託した。

チームは3時間58分23秒の3位に入り、上位5チームに与えられる全日本実業団対抗駅伝(来年元日)の出場権を獲得した。鈴木は「少しでも皆様に元気や勇気、パワーを与えられる走りをしたい」と力を込めた。