4年生としての決意を胸に、最後の大学駅伝に臨む。

拓殖大(拓大)女子陸上競技部は28日、富士山女子駅伝(12月30日)へ向けた壮行会を開き、牛佳慧(ぎゅう・かえ)と小沢理子主将の4年生2人が、意気込みを口にした。

拓大は10月30日の全日本大学女子駅伝で5位入賞を果たし、2年連続でシード権をつかんだ。

同駅伝で3年連続1区を担った牛は、4位でタスキリレー。納得のいく走りを見せた。

「これまでずっと2桁の順位で、悔しい気持ちもあったんですけど、最後の年は4位でよかったです」

誇らしげに笑みを浮かべた。

小沢は出走メンバーから外れたが、中継所などでサポートに徹した。チームは出走した6人中5人が区間6位以内と好走したが、手放しに喜んだわけではなかった。

「総合力を再確認できたんですけど、目標の3位に届かなかったことに関しては、悔しいと思う選手が多かったと思います」

高みを目指すチームだからこそ、締まったムードで結果を受け止めた。

飛躍を目指す富士山女子駅伝は、6位だった昨年から1つステップアップの「総合力での5位入賞」が目標。最上級生にとっては、拓大での最後の駅伝となる。

牛は飾らない口調で、ラストシーズンへの思いを語った。

「最後の学年ということで、やり残したなと思っても、遅い学年だと思っているので。自分としては、気が引き締まる思いです」

小沢は師走の静岡での初出走を目指す。言葉の節々に覚悟が宿る。

「今までの悔しさや、走れなかった気持ちを富士山でぶつけていきたい。12月末に記録会が残っているので、その1本のレースに懸けて、駅伝のメンバーを勝ち取りたいです」

縁の下でチームを支え、時に鼓舞してきた2人。懸ける思いは強い。【藤塚大輔】