昨年の高校総体女王、蔵重みう(19=甲南大)が、初の決勝進出を果たした。

予選は3組4レーンで登場。持ち味のスタートで飛び出して、伸びやかな走りを披露。追い風0・8メートルの条件下で11秒69。昨年女王で11秒57の君嶋愛梨沙(27)に続く同組2着、全体でも2番目のタイムで準決勝に進んだ。

日本選手権は過去2度出場も予選の壁に跳ね返されてきたが、乗り越えた。

迎えた準決勝は1組6レーンで再び君嶋と同組となった。向かい風0・1メートルの条件下で11秒68だった。同組2着、全体の3番目で、決勝進出を決めた。

蔵重は「高校時代は最初の10メートルが得意な部分でしたが、今は2次加速、30~40メートルがよくなっています。11秒6台で2本まとめられているので、決勝では11秒58の自己ベストを更新したいと思います」と話した。

決勝は、2日午後8時15分にスタートする。

蔵重は、今春から甲南大に進学して、男子100メートル元日本記録保持者の伊東浩司氏に師事。自己ベストは11秒58でホープとして期待されている。