21年ぶりに予選会スタートとなった東洋大出身で、21年東京五輪男子1万メートル代表の相沢晃(29=旭化成)が、母校の復活を心待ちにしている。
16日に東京レガシーハーフマラソン(18日号砲)の直前会見に出席。自身は冬のマラソン出場に向けて調整を重ねている。
東洋大は前回の箱根路で総合14位に終わり、10位以内に与えられるシード権獲得を21年ぶりに逃した。継続中では最長だった連続シード獲得記録が「20」で途切れていた。
母校が予選会を翌日に控える話題をふられた相沢は「僕は予選会を経験したことがない」と言った後、言葉を選びながら「今はすごく苦しい時期」と話した。
3度の箱根路出走のうちに2度の区間賞実績を持つ相沢は、4年時に花の2区でケニア人モグス(山梨学院大)の記録を11年ぶりに更新した当時の区間記録(現歴代9位)を樹立。総合10位でシード権を死守し、大会MVPにあたる金栗四三杯も獲得した。
伝統の鉄紺のタスキをつないできた元エースは「駒沢大学さんであったり、中央大学さんもそういう時期を乗り越えて今、大学のトップを争っていると思う」と語る。
東洋大は09年に5区柏原竜二の大活躍もあり、初の総合優勝を達成。同3月に酒井俊幸監督が就任し、10年に連覇を遂げた。
11年からは「その一秒をけずりだせ」をスローガンに掲げ、12年、14年にも優勝を果たした。
その後も酒井監督のもと、継続して3位以内に入っていたが、20年に10位と順位を落とした。23年10位、25年9位と辛うじてシード権を獲得してきた。
しかし、今年は無念のシード落ちとなった。
それでも、今季は全日本大学駅伝で2年ぶりの本戦復帰を果たし、再建に向けて動き出している。
近年、高い気温の中でのハーフマラソンとなる箱根予選会で20年のブランクはチームの不安要素でもあるが、相沢はこう期待を寄せた。
「東洋大学も明日の予選会をしっかりきっかけにしてまた優勝争いに加われるように頑張ってほしい」
運命の立川決戦で後輩たちが「その1秒」を削り出す姿を願っている。【泉光太郎】

