アマチュアゴルファーがステップアップするためのヒントを永井花奈プロ(23)が紹介する「永井花奈のアベ100切りできるカナ?」も今回が最後。レッスンや対戦を終えた永井が1年を振り返った。また、コロナの影響で異例の2シーズン制となった女子ツアーへの意気込みも語った。

レッスンを通して自分の勉強にもなったと話す永井プロ
レッスンを通して自分の勉強にもなったと話す永井プロ

まずは1年間お付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。私自身、雑誌などで質問されたことに答えることはありましたが、自分で内容を考えたり、自分の言葉ですべて伝えるということは初めてでした。最初は戸惑いましたし、不慣れなところも多くて、あまりうまくしゃべれませんでした。でも、やっていくうちに、自分自身にも勉強になったし、見ていただいた方の「見たよ」「参考になったよ」という声も聞けて、本当にうれしかったです。

タイトル通りアベレージ100切りを目指すアマチュアゴルファー向けのレッスンでしたが、私自身100切りとなると結構さかのぼることになります。そういう特定されたところで教えることもなかったし、その方々がどんなことを感じているのかはなかなか私自身わからないことも多く、実際に本人がいない中で教えることの難しさはありました。でも、自分が小さいころにやっていたことを思い出して教えたりで、逆に自分の勉強にもなりました。

アベレージ100切りを目指すアマチュアゴルファー向けのレッスンを行った永井プロ
アベレージ100切りを目指すアマチュアゴルファー向けのレッスンを行った永井プロ

20年は新型コロナウイルスの影響で試合がなかったりして、練習場に行く機会も多くなりました。ちょうどこのような連載もさせていただいて、アマチュアの方の練習法を見たりとか、普段あまり気にして見ていなかったことを気にして見るようになりました。その辺もすべて新しくて、いろんな目線で考えることができて、とても面白かったです。


最も印象に残ってるのは山内鈴蘭さんとの対戦で、本当に楽しく勝負できました。対戦のきっかけを作っていただいて本当にありがたかったです。なかなかアマチュアの方との勝負はないので、新しいことに挑戦できて楽しかったです。

今回やらせてもらったことは私の中で新たなチャレンジだと思うし、すごくいい経験になったと思います。この経験をこれからのゴルフ人生にいかして、役立てていきたいと思っています。

レッスンを行う永井プロ
レッスンを行う永井プロ

アベ100切りを目指す人はこの動画を全部見てください! その要素が詰まってますので(笑い)。その上で、これからもゴルフをどんどん楽しんで欲しいなと思います。

ツアーについてですが、20年はコロナの影響で試合数が減り、21年と併せて2シーズン制になりました。20年は最終戦で良くなったけど、そこで終わってしまったので、もう少しやりたかったという思いはあります。19年終わりの調子が悪かったので、20年の目標としては、優勝争いやトップ10入りというのもありました。その目標が最後の最後で達成できて良かったし、良い方に上がって、今年につながるような調子で終われたのは良かったです。

今年は2月に、辻村明志コーチがみている選手やメンバーと一緒に宮崎で合宿しました。合宿自体は毎年と変わらず、期間は3週間くらいでした。最初の方は練習場での打ち込みが主体、後半はラウンド多めでした。特に課題があって何かをというわけではなく、全体的な調整をしました。今年は優勝したいですね。だんだん良くなっているので、この流れをポジティブに捉えて、いいイメージのままいきたいなと思います。

まだコロナが続いていて、なかなか会場で見てもらうことができませんが、今年は開幕戦から試合ができていてありがたいです。第2戦で優勝争いができるいいスタートが切れたので、優勝する姿を見せたいです。応援よろしくお願いします!

ゴルフを楽しんでほしいと語る永井プロ
ゴルフを楽しんでほしいと語る永井プロ

◆永井花奈(ながい・かな)1997年(平9)6月16日、東京都生まれ。16年7月、プロテスト合格。17年に樋口久子・三菱電機レディースでツアー初優勝を果たすと、賞金ランク20位に入りシード権を獲得。19年も36位で3年連続シード権。所属はデンソー、契約クラブはヤマハ、ボールはタイトリスト、ウエアはMARK&LONA、シューズはecco。趣味は映画観賞。155センチ。

これまでの永井プロのレッスン
これまでの永井プロのレッスン

◆取材・構成=川田和博

◆撮影=狩俣裕三

◆協力=飯能グリーンCC(埼玉)