賞金ランクトップ小平智(28=Admiral)は1バーディー、6ボギー、1ダブルボギーで今季自己ワーストとなる79をたたき、7オーバーで101位と大きく出遅れた。

 「首を寝違えてしまって…」と左側に痛みを抱えながらのプレーだった。特にバックスイング時に強い痛みを感じ、切り返しが早くなって自慢のショットは影を潜めた。

 スタートの10番パー5でいきなりボギーとすると、後半の5番パー5では「集中力を保つことができなかった」と3オン4パットのダブルボギー。風向きが頻繁に変わり、ただでさえ神経を使うラウンドだっただけに「それを言い訳にしたくはないですけど、あまり思うようなゴルフはできなかった」とうなだれた。

 今季平均ストローク60台(69・87)、予選落ちなしはいずれもツアーでただ1人。抜群の安定感を武器に賞金王、そして夢のマスターズ出場へ突き進んできた。今大会で優勝し、ランク2位の宮里優作(37)が単独2位を外せば初戴冠が決まる状況で発生したアクシデント。現時点でカットラインまでは5打差。「トレーナーがいないので、セルフケアになる。アイシングとかをして、明日に備えたい」と話した。