片岡大育(だいすけ、29=Kochi黒潮CC)が5バーディー、1ボギーの68で回り、谷口徹(49)時松隆光(24)と並んで首位発進した。

 この大会はアマチュア時代の06年から12年連続の出場となる。地元高知出身で開催コース所属という、まさにご当地選手は「いいプレーをしたい思いは強い。地元で力は入りますが、心に強い意志があっても、割と冷静に1歩引けた状態でいられたのが良かった」。胸中にみなぎる気合とは裏腹に淡々としたプレーで最高のスタートにつなげた。

 前半だけで3つのバーディーを先行させると、折り返した後の1番ではグリーン左のラフからサンドウエッジでチップインバーディー。ショットごとに頻繁に変わる風向きに翻弄(ほんろう)される選手も多い中で「(後半の)8番(パー3)くらい。それ以外はほぼ読み通り、慌てることなくできた」と勝手知ったるコースの強みを存分に生かした。

 同組で回ったツアーNO・1の飛ばし屋チャン・キム(米国=28)は、7オーバーの101位だった。「OBもないから飛ばし屋有利かもしれませんが、今日みたいな風が吹けば(コースを)知っている方が有利かなと思います」とうなずいた。