女子ゴルフの畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)が8日、主戦場とする米女子ツアー出場のため、成田空港を出発した。

ゲインブリッジ選手権(25~28日、フロリダ州レイク・ノナGC)で今年初戦に臨み、そこから今年最初のメジャー、ANAインスピレーション(4月1~4日、カリフォルニア州ミッションヒルズCC)まで、ツアー4試合にフル出場する予定だという。

マネジメント会社を通じてコメント発表し、初戦に向けて「去年からホームコースになったレイク・ノナで開催されることで、他より少しはコースのことを知っている。それをうまく生かして上位に入りたい」と、意気込みを語った。

今年は米ツアーに本格参戦して5年目となる。昨年は新型コロナウイルス感染拡大による試合数の減少もあったが、未勝利に終わり「収穫はあまり感じることはできなかったです。ショットがついているけどパターを決められなかったという印象が強いので今年はパターを入れていきたい」とコメント。それだけに、今年の目標は「最低でも1勝はしたいし、できれば複数回優勝も」と語った。

昨年12月のシーズン最終戦後に帰国した。「帰国して2週間は外でトレーニング、練習ができなかったのでお正月はゆっくりして、自分でトレーニングをし始めたのは1月2日から。それから週2でトレーニングをしています。初打ちは(1月)6日で、クラブフィッティングもしながら渡米まで続けました」という。さらに「最近の練習ではまだ100%じゃないですが、ショットがいい感触を取り戻してきています。それを継続していきたい。気を付けるポイントが分かっているので、そこを忘れないようにやっていきたいです。あとはあまり難しくいろいろやらないように、一つのことに絞ってやっていきたい」と続けた。現在の調子については「練習場ではいいので練習のボールをコースで打てるようにしている段階です」と語った。

今年は延期となった東京オリンピック(五輪)の開催が予定されている。世界ランキングで日本人女子最上位の畑岡は代表候補の筆頭。五輪への思いについては「選手としては出たい気持ちはありますが、こういう社会状況なので選手でなければ『絶対にやりたい』とは言いづらいと感じています。でももし開催が決まったら代表に選ばれるように頑張ります」とコメントした。

98年度生まれの「黄金世代」の中でも先頭を走り続ける畑岡だが、同世代、さらには年下の活躍が刺激になっているという。「1番は(渋野)日向子ちゃんの一昨年の全英優勝ですが、国内で9人くらい(同学年が)優勝している。そういった状況もなかなかないと思うので、沢山強い選手がいると感じています。年下の世代でも優勝している選手が沢山いるのでその世代にも負けないように頑張りたいです」とコメントした。