田辺ひかり(23=伊藤園)は、初優勝に2打及ばず3位に終わった。首位と2打差で出て4バーディー、2ボギーの70で回り、通算12アンダー、276。最終組の1つ前の組でラウンドしており、最後まで優勝を争った選手の中では、一足先にホールアウトしていた。小祝さくらと森田遥は、17番を終えて通算13アンダーで、ともにボギーなら並ぶ状況で待ったが、プレーオフに持ち込まれることはなかった。

「予選通過という大会前の目標からすれば上出来だけど、チャンスがあっただけに悔しい」と、表情を曇らせた。「天気が悪くて不安があって、それがティーショットに出た」という反省点もあったが「その中でも落ち着いてプレーできていた」と、収穫の方が大きかったことを強調した。

17番パー4では、第2打を30センチにピタリとつけてバーディーを奪った。「100ヤード以内のショットをチャンスにつけられたので、やってきたことをうまく出せた」と、勝負どころの終盤で出た好ショットに手応えも感じた。

今大会は主催者推薦での出場で、次週の明治安田生命レディース(12~14日、高知・土佐CC)は、この日まで出場が約束されていなかった。だが今大会で3位に入り、次週の出場権を得た。「今週でさらに『頑張ろう』と思うことができた。また優勝を目指して頑張りたい」と、前向きに話した。