国内女子ゴルフツアーの楽天スーパー・レディースが29日、兵庫・東急グランドオークGC(6568ヤード、パー72)で開幕する。渋野日向子(22=サントリー)は28日、プロアマ戦に出場。公式インタビューでは、前日27日に東京オリンピック(五輪)で、自分も競技経験があり、大好きなソフトボールが金メダルを獲得した喜びを爆発させた。

会見場に「イエ~!」と拍手しながら姿を見せた。前日は練習を早めに切り上げホテルに戻り、1人で万全の態勢で米国との決勝戦を見届けた。

「3年後の(パリ)オリンピックからソフトボールがなくなる、これが(五輪で見る)最後なんだ」と心して観戦。試合中はずっと「半泣き」で、プレーの要所要所で「泣いた」。最終回にエース上野由岐子が再登板する場面で、宇津木麗華監督が手を握り、祈るようなしぐさをテレビカメラが抜くと「あの時はまた泣きました」と苦笑いした。

「金メダルが決まった瞬間に“大泣き”して、麗華監督と抱き合った上野さんの涙に“ギャン泣き”して、監督同士で抱き合ったシーンでまた泣いて、インタビューでも泣いて」。試合開始からテレビ中継終了までみっちり見て、寝たのは午前0時過ぎ。この日の起床は午前5時だったが「非常に寝覚めが良かったです」と喜んだ。

ゴルフは海外遠征から帰国3戦目。予選落ち、33位に続く今大会は「結果を求めたい」という。有観客開催で地元・岡山から近く、知人が応援に駆けつける。また19年に優勝したメジャー・AIG全英女子オープン(8月19~22日、英国・カーヌスティーGL)前の国内ラストマッチ。さまざまな理由で「頑張るべき大会」と位置づける。

ソフトボール以外にも、卓球、バスケットボール、柔道など多くの東京五輪競技をテレビで見て、テンションが上がる。24年パリ五輪代表へ。「オリンピックの選手の方々にめちゃめちゃモチベーションをいただいた。オリンピックを見るたびにオリンピックへの思いが強くなります」。声を弾ませながら、最後に言った。

「それより何より、パリの次からソフトボールを復活してほしいですね!」と大きな声で話した。