国内女子ゴルフツアーのマスターズGCレディースが21日、兵庫・マスターズGC(6571ヤード、パー72)で開幕する。今大会を最後に引退するキム・ハヌル(32=韓国)は20日、プロアマ戦にプロ野球元阪神の金本知憲氏、日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長と出場後、現在の心境を語った。

引退を決めた時期を「2、3年前からぼんやり考えていた。7月に韓国に帰って両親と相談してきめました」という。現在賞金ランクは79位で、このまま行けば来季出場権を最終QTで争う立場だった。これまで日韓両ツアーでQTを経験したことがなく「QTにいく状況になれば」というのが、引退を決める1つの基準だったようだが、それが決め手となったことは否定した。

最終的判断は「新しい道を行くために、今がいいタイミングと思ったこと」と説明。昨年からのコロナ禍で日韓を容易に行き来できなくなったことで「(家族と思うように会えず)寂しかった。コロナが1番大きかったです」と話した。

ツアープロとしてのラストゲームは11月12日開幕の韓国ツアー競技になるが、日本はホステス大会でもある今週がラストマッチ。3年前に2打差2位に終わった。2年ぶりの開催でギャラリーも入る。「いいプレーができたらうれしいけど、成績より楽しいプレーをみなさんにお見せしたい」と笑顔を見せた。