名古屋市国際展示場第1展示館で行われたスポーツクライミング男子ボルダー決勝で五輪2大会代表の楢崎智亜(30)が、銅メダルを獲得した。全4種目合計で44・9点。
決勝は4つの課題を各4分間以内に登り、獲得した合計点で順位を決めた。
第1課題で1度は落下するも、体を操って、テンポよくホールド(突起物)をつかみながら上ってクリア。大歓声に左拳で応えた。24・9点の好スコアで発進した。
5年前の東京五輪は無観客開催だっただけに32年ぶりの国内開催となったアジアの祭典には喜びもひとしおだ。楢崎は「ワールドカップや世界で大会はクライミングを知っている人がお客さんだけど、今回はクライミングを知らないけど、応援しに来てくれた人もたくさんいた。そういった人たちに楽しさが伝わっていたらいいな」と話した。
29日の準決勝は、5位通過。「正直言って、今日の調子はあまり良くなかった。岩自体は比較的簡単に登れたんだけど、壁がいつもよりずっと立体的だったんだ。多くの岩では、タイミングを少しでも間違えると落ちてしまう。そういう岩に何度も挑戦したけど、うまくいかなかった」と振り返る。
しかしこの日は、決勝前の1課題あたり2分間の下見で同じ男子ボルダー代表でパリ五輪銀の安楽宙斗(19=JSOL)と会話を重ねながらプランを練っていた。
4月のアジア選手権(中国)ではボルダー2位と結果を残す30歳。ロサンゼルス五輪ではボルダー種目に絞る考えを示した。
「ボルダーに絞って頑張っていきたい」。
2018年ジャカルタ大会銅以来のメダルをロスへの弾みに変える。


