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谷亮子「脳内革命」で金メダル取る
- 谷は自費の「駐中ガリ勉合宿」を行うため、パリへ向けて出発した
柔道女子48キロ級世界女王の谷亮子(32=トヨタ自動車)が北京五輪金メダル獲得へ向けて「脳内強化」を図る。4日、中部国際空港から自費でのパリ合宿へ出発。現地でニューロリンク(神経接続)の専門家に3日間、約12時間にわたる直接講義を受けることを明かした。脳から筋肉への指令をより潤滑にするための練習法や理論を学び、瞬発力や反応を高めることが狙い。体と技に加え「頭」を鍛えることで、五輪3連覇に近づく。
ママでも金へ、YAWARAが「脳内革命」に乗り出す。フランス出発前、谷は「パリでは3日間、専門の先生を呼んでニューロ(神経)についての講義を聴いて、勉強をします」と明かした。世界一の技術、精神力、体力に加え、判断力や瞬発力などを上げるための理論武装を図る。
日本代表と別行動の完全な個人合宿だからこそ、受講が実現した。午前中は柔道着を着て通常の練習メニューをこなし、午後は4時間かけてニューロの講義に集中する。3日間、計12時間。「中学時代から興味があったことで、今回やりたいと提案した」と話した。
脳からの指令を筋肉に伝達する「仲介役」の神経をより鋭敏にするため、呼吸法などの練習法や理論を徹底吸収。これにより「身体能力を高められる」と話すように、瞬発力や反応をアップさせることが狙いだ。講師がニュージーランド人のため、通訳も用意する。
昨年9月の世界選手権決勝で対戦したベルモイ(キューバ)のように、外国勢はレスリングばりのタックルをはじめ、奇襲中心の戦略を取る選手が多く、一瞬の反応の遅れが命取りになる。今合宿で得た知識により瞬発力などが向上すれば、北京五輪に向け「奇襲対策」の面でも大きな武器を手にすることになる。
長男佳亮ちゃん(2)も海外遠征に初帯同。練習、講義の合間に子育てをする密度の濃い合宿になりそうだが「(帯同は)北京に向けて予行演習みたいなものです」と余裕の笑み見せた。9、10日には現地で開催されるフランス国際を視察し、ライバルの現状もチェック。冬のパリを舞台に「女王」がさらなる進化を遂げる。【菅家大輔】
[2008年2月5日9時15分 紙面から]
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