■世界ランク7位スコットランド

15年大会では準々決勝でオーストラリアと死闘を繰り広げ、観客の感動を呼んだ。粘り強く守り、僅差勝負に持ち込むベスト8の常連である。

スコットランドは伝統的に選手層が薄く、イングランド、ウェールズといった次々に才能ある選手が出てくるライバル国に対して、少ない才能をフル稼働して全員で戦うスタイルで知られる。00年以降、シックスネーションズでの優勝はないが、18年はフランス、イングランドを破り、今年もイングランドと引き分けるなど上位陣と互角に戦っている。

ヘッドコーチは、17年6月に就任したグレガー・タウンゼント(46)。元スコットランド代表の名プレースキッカーだ。09年から12年はBKコーチを務めており、現在のスコットランドもBKラインを軸にパスを多用してよく走る。

フッカーのスチュアート・マキナリーは抜群の運動量で攻守のキーマン。SOフィン・ラッセルはロングパスや正確なキックパスでトライを演出するチャンスメーカー。ランニング能力の高いFBスチュアート・ホッグのカウンターアタックの切れ味は観客を沸かせるだろう。

そして、スコットランドは、前大会と同じように悲願の決勝トーナメント進出を狙う日本代表の前に立ちはだかる。