■世界ランク3位イングランド

ラグビー発祥国は、日本大会で03年以来2度目の頂点を狙っている。15年、自国で開催されたワールドカップ(W杯)では、地元の大声援を受けながら1次リーグ敗退の屈辱を味わった。名誉挽回のために招かれたのは、イングランド史上初の外国人ヘッドコーチとなるエディー・ジョーンズ氏(59)だった。


元オーストリア代表ヘッドコーチとして03年大会で準優勝。15年に日本代表を率いて南アフリカを倒した名将は新鋭ロック、マロ・イトジェら新戦力を積極的に起用する一方、ベテランを大切にし、世界屈指のフィジカルを持つ選手たちを少ないパスで前進させる戦法を採用。16年から17年3月までにテストマッチ18連勝を記録し、チームに自信を取り戻させた。

NO8ビリー・ブニポラ(188センチ、126キロ)、WTBジョー・コナカシンガ(193センチ、122キロ)のすさまじい突進力は攻撃の核だ。ゲームリーダーのオーウェン・ファレルは、SO、CTBの両方をこなし、的確な状況判断と、情熱的なタックルでチームの士気を高める。

ここ2年は目立った戦績を残していないが、あくまでも狙うはW杯での優勝だ。日本の環境をよく知るジョーンズHCは、日本の蒸し暑さに対応するトレーニングも敢行。万全の準備で16年ぶりの王座奪取に意気込む。