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スポーツ法政コラム 法政大学・3年生クインテット<よき友人・よきライバル>法大の主力を担う3年生5人。黒田将由、長嶺高裕、中村洋輔、有原忠義、坂野清志。彼らの出来しだいで、箱根駅伝本選の結果が左右されるといっても過言ではない。彼ら、法大が誇る「3年生クインテット」に今回は焦点を当ててみよう。・黒田将由 「他の3年生には負けていられない。タイム的には自分が一番なんで」と黒田は言う。黒田は3年生の中でも特に力がある選手だ。過去のレースでは1区を任され、法大を勢いづける好スタートを切ってきた。当然、来年の箱根でも1区での活躍が期待される。その黒田にとって、他の3年生は良きライバルであり友人であるようだ。「今の自分の強さはみんなのおかげ。自分ひとりで強くなったというより、みんなで強くなったという感じかな」 ・長嶺高裕 長嶺の最大の長所は常に安定して力を発揮できることだろう。その点からも監督、選手の信頼は厚い。では、長嶺にとって他の3年生はどのような存在なのか。「練習のときはライバルって感じはないけど、試合は別。他のやつがいい記録出すと、自分も負けてられないなって思う」と十分意識しているようだ。他の選手から刺激を受け、それを自分のモチベーションにする。そんな長嶺自身もまた、他の選手にいい刺激を与えているのだろう。 ・中村洋輔 予選会での失敗が中村をまた大きく成長させた。「本当に悔しかった。原因はメンタルな部分が大きかった。最近調子が悪いけど、そのうち復活してやる。借りは本選で返すぞ」。同学年は全員ライバルと言い切る中村にとって、その言葉は他の3年生に向けたものだったのかもしれない。その後、中村は言葉どおりに見事復活を果たす。日体大の記録会では、自己ベストを更新。「他の3年生に負けたくない」。その意識が中村をより強くさせている。 ・有原忠義 有原は5人の中で、最も駅伝デビューが遅かった。ほかの選手が次々と活躍する中、自分だけが取り残されていく。「悔しかった反面、しょうがないという気持ちもあった。記録が伸び悩んでいたから」。その有原の初駅伝はあの箱根路だった。彼は本物のタスキを受け取っていない。今年こそ、この仲間でタスキをつなぎたい。「(箱根駅伝は)3年生でなんとかする」。その言葉に有原の強い意思と、仲間への信頼が感じられた。 ・坂野清志 「3年生は上級生。だから3年がいい順位で走らないと、全体でも結果が出せない。できる限り頑張りたい」と坂野は語った。チームのために。坂野の言葉にはその思いが溢れている。駅伝は全員で走るものだと言う坂野にとっての3年生の仲間は、互いに切磋琢磨しあう存在だ。そんな仲間のいる環境は、恵まれたものだろう。だからこそ坂野は頑張れる。自分の努力がチームの、そして友人のためになるということを確信しているから。 (外山 功) ※次回は、12月11日(水)更新。「各区間のポイント/コース紹介・観戦ポイント特集(仮)」をお届けします。 <バックナンバー> ・ エース土井洋志<4年間の軌跡> ・ 箱根への一歩<1、2年生特集・上尾ハーフマラソンより> ・ 「選手にとってマイナスの存在になっちゃいけない…」<陸上部を陰で支えるマネジャーの本音> ・ 法大まさかのシード権落ち<全日本大学駅伝リポート> ・ 新生法大の走りを見せてくれ!<全日本大学駅伝直前リポート> ・ 「土井だ!土井が来た!!」<箱根駅伝予選会リポート> |
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