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専門クリニックで悩み解決へ

元気回復ED治療きっかけに

ストレスがEDを引き起こすことが多い
ストレスがEDを引き起こすことが多い

 ストレスは心身の不調を招きQOL(生活の質)が低下しがちになる。そのことがさらにストレスとなる悪循環も起こす。現代人のED(勃起=ぼっき=障害)には、そうした傾向が強い。ED治療が生活全般の元気回復のきっかけにもなる、との指摘もある。最前線でED治療にあたっている新宿イースト駅前クリニックの藤井成彬院長に話を聞いた。

1日100人以上来院

悩みやストレスのある人の割合

 EDは勃起障害を意味するが、全く勃起しない状態だけをEDと呼ぶわけではない。その症状、程度はさまざま。原因も神経系と血管系が複雑に絡んでいる。
 男性専門クリニックの新宿イースト駅前クリニックでED治療を行う藤井院長は次のように説明する。「EDには日本性機能学会が定めた機能性、器質性と、両方が混在する混合性に大きく分類されます。30~40代のED患者の最も多い原因が心因性によるもの(機能性)だといわれ、50代以降になると加齢によるもの(混合性)や、糖尿病や高血圧など(器質性)の占める割合が徐々に増えてきます」。一昨年に開院した同クリニックでは、1日100人以上もED治療を行うことがある。年齢層も20~80代と幅広いが、来院者で最も多いのが心因性によるものだという。
 藤井院長は「仕事や人間関係のストレス、睡眠不足、肉体的な疲労、夫婦間のトラブル、子づくりによるプレッシャーなど日常生活のちょっとしたことからEDが発症することがあります」。性交渉がうまくいかなくなると、うまくいかせようとすることで、またプレッシャーを感じ、それが要因でより症状を進行させてしまうこともあるという。また、同院長は「自覚のない潜在患者さんもかなり多いはず」と指摘。厚生労働省の国民生活基礎調査のデータ(別掲)を見ても各年齢層にわたって悩み、ストレスを抱えている割合は大きい。EDという形でいつ現れても不思議ではない状況といえそうだ。

新宿イースト駅前クリニックの藤井成彬院長
新宿イースト駅前クリニックの藤井成彬院長

 EDに関しては「相談しにくい」「治療に行くのが恥ずかしい」などの意識があるのは事実。藤井院長は「EDを治すことが患者さんの自信や若さを取り戻すことにつながっていることに注目しています」。心身の問題が複雑に絡むEDは、QOLの低下を実感しやすい症状ともいえる。それだけに、EDを改善することが元気回復の源になるという。

誤解のない処方を

ED治療薬は医師から処方を受けよう
ED治療薬は医師から処方を受けよう

 ED治療は90年代後半に治療薬が開発され、製薬会社の事後調査でも改善率が約8割というほど効果をあげている。現在、3つの内服薬(バイアグラ、レピトラ、シアリス)が認可され、ED治療の第1選択肢になっている。最近は専門クリニックでの診察の流れもスムーズとなり、来院から処方薬が渡されるまで約10分ほどで、診察代無料、薬代のみというところが増えている。藤井院長は「それぞれの薬の特徴を患者さんに説明し、使用にあたって誤解のないよう処方するのもED治療では大切です」と話した。

ネット購入は危険です 6割が偽造品

 ED治療薬は医師の診断が必要な処方薬。インターネットなどによる購入は違法だが、そうした不正入手による健康被害も報告されている。
 昨年、ED治療薬を取り扱う製薬会社4社が合同で調査したところ「インターネット購入をしたED治療薬の約6割が偽造品という結果が出ました」(ファイザー製薬広報部)という。調査対象は承認薬のバイアグラ、レピトラ、シアリスの3つ。国内、海外の合計60サイトから各製剤を購入して、真偽判定と含有成分の化学分析を行ったもので、偽造品は含有成分が全く入っていなかったり、逆に成分濃度が3倍以上あったりとさまざまだった。「パッケージなど外観から見分けることは困難なものが多い」(同)という。不正入手した治療薬の問題点は何といっても服用による健康被害の可能性。海外製品の中には日本で認可された成分量と違う場合もある。
 ED治療薬が開発されたのは90年代。普及も進み、処方指示が難しい薬でもない。「ED治療は特殊なものではなく、当たり前の時代になっています。気軽に診断を受けることが偽造品による健康被害を防ぐことになる」と専門医も注意を促している。

 ◆ED(Erectile Dysfunction)とは
 勃起障害のこと。先進国では男性人口の1割がEDに悩んでいるといわれ、40、50代の半数がED傾向にあるとの調査もある。以前はこれといった治療法がなかったが、90年代後半に治療薬が開発され、その有効性が証明されている。現在、日本では3つの薬剤、バイアグラ、レピトラ、シアリス(いずれも内服薬)が認可され、薬物治療が第1選択肢になっている。

■取材協力先

アクセスマップ

◇新宿イースト駅前クリニック◇
◆住所:東京都新宿区新宿3の23の4第3大谷ビル3階
◆電話:03・5363・1181
◆HP:www.eastcl.com
◆診療時間
 【水~金曜】午前11時~午後1時、午後2時~午後7時
 【土・日・祝日】午前10時~午後6時
 【月・火曜】休診日
◆アクセス
 JR、東京メトロ新宿駅B13出口アルタ前徒歩30秒、西武新宿駅南口徒歩1分



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