13人中9人がタイトルホルダーという実力者がそろい、現在連覇中の吉元彩が待ち構える決勝に進めるのはそのうち3人。

　東場を18100点の3着目で折り返した黒沢は、南1局に白・發・ホンイツ・トイトイの1万2000点を成瀬からアガってトップに迫るが、南2局に水口美香（日本プロ麻雀協会）に5800点を放銃したのが響いて、2点4500点差の3着目でオーラスの親を迎える。

　平場は一旦ヤミテンに構えると、役牌の東をアンカンし、リンシャンからアガリ牌をツモって1万2000点を加点。同2本場に水口の仕掛けと井上絵美子（日本プロ麻雀連盟）のリーチをかいくぐってタンヤオ・三色・ドラ1をツモって逆転トップとなった。

　「振ったりアガったりで激しい麻雀でしたが、それは得意としているので、最後まで戦えて良かった」と「強気のヴィーナス」というキャッチコピー通りの麻雀を披露した黒沢。以前のシステムから数えて今期で12期目を迎える「さんクイーンカップ」の第6期と第9期を制しており、3の倍数の12期目も「優勝を狙ってます」と力強く抱負を語った。

　予選2組・3組は3月24日（木）午後7時から行われる。　（麻雀ウォッチ）