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麻雀採用イベント開催 強さと気配り注目

[2016年8月23日19時56分]

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真剣な表情で対局する学生とそれを見守る各社の人事担当者

真剣な表情で対局する学生とそれを見守る各社の人事担当者

 麻雀打って、内定ゲットだ。カケハシスカイソリューションズが運営する就職活動サイト「ミートボウル」のイベント「エントリーシート代わりの麻雀大会」が6月24日、都内で開催された。当日は就職活動中の大学生・大学院生58人がエントリー。カケハシ社を含む6社の人事担当者が、戦いぶりを見守り、希望する人材探しを行った。各社から「普段接することのできない学生に会える」と好評の同イベントの詳細を聞いた。

 今回で26回目を数える麻雀採用イベント。第1部が麻雀対局、第2部が懇親会という2部構成になっている。対局では、成績上位者が人事担当者と同卓でき、逆にラスを引くと卓につけない抜け番になるなど、なかなかシビアな勝負になっている。カケハシ社の中西マネジャーは「参加人数は過去最多になりました。人事担当の方々が注目している点は大きく2つ。牌効率の計算などができる頭の回転の速さ、それから知らない人と対局する際の気配りやコミュニケーション力です」と説明した。

 学生たちは、イベント当日までどんな企業がやって来るのか知らされていない。そのために、エントリーする学生のジャンルも国立・私立、文系・理系とバラバラ。学生・企業ともに、普段の就職活動ではない層との接点が生まれることになる。また、人事担当者も麻雀を知っている人、知らない人が混在しているので、注目する視点もまったく違う。

 教育事業を手掛ける全研本社の人事担当・橋本さんは「私は麻雀は分からないのですが、落ち着きなく牌をカチャカチャしていたり、感情のコントロールができているかだったり、そういうところを見ています」と明かした。手元を見ると、参加者の名前にいくつか丸印がついていた。「この後の懇親会で話したいと思った学生です」とニッコリ。自身2度目の参加ということもあり、早々にお目当ての学生を見つけた様子だった。

 麻雀の強さを重視する企業もある。アミューズメント事業を手掛けるベガスベガスの槌谷さんは4回目の参加となるイベントの常連。「やっぱり麻雀が強い子を求めています。これまで実際に何人も採用していますし、採用した社員はみんな仕事でもレスポンスが早い」と評価している。手牌だけでも1打ごとに状況が変わり、さらには他の3人の動きが、自分の状況も左右する。臨機応変な対応が、そのまま仕事に生かされるというわけだ。

 今後、さらに拡大する予定だという麻雀採用イベント。複数企業ではなく、単独で実施する企業も出てきている。リクルートスーツに身を包んでかしこまった時ではなく、卓の前で素を見せた時にこそ見える姿が、人事担当者が本当に見たいものなのかもしれない。

 ◆カケハシスカイソリューションズ 中堅中小企業の採用を主に手がけている。新卒採用では、「ミートボウル」「就キャス」などの就職活動支援サイトを運営。麻雀だけでなく、大喜利などユニークな採用イベントを多数実施している。

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