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日本プロ麻雀連盟 プロ団体対抗戦制す

[2016年9月28日11時20分]

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<麻雀プロ団体日本一決定戦>◇最終日◇25日

初優勝した日本プロ麻雀連盟

初優勝した日本プロ麻雀連盟

 最強の麻雀プロ団体を決める「第一回麻雀プロ団体日本一決定戦」の最終日が25日、都内で行われ、日本プロ麻雀連盟(連盟)が、3日目の3位から逆転で初優勝を果たした。1、2日目と首位を走っていた連盟は3日目で3位に転落したが、最終日は序盤から好調。大将を務める鳳凰位・勝又健志も、他団体のタイトルホルダー同士の対決で大トップを取るなど活躍した。

 重圧から解放されたことを実感するまで、少し時間がかかった。最終戦を任された大将・勝又のリードは、オーラスで役満をあがられても、なお優勝できるほどの大差。それでも無事に終局し、席を離れ、仲間に囲まれたところで、ようやく硬かった表情がほころんだ。「ホッとしました。リードは大きかったですが、必ず勝たないといけない勝負だったので」。重要な大将の役を務めた充実感よりも、安堵(あんど)感が先に出た。

 自力でたぐり寄せた優勝だった。1、2日目に首位だったチームは、3日目に3位に転げ落ちた。最大規模の団体としては、絶対に負けられない戦いで、窮地に立たされた。それでも勝又は「チームメートを信頼していたので、自分の試合に集中できました」と、序盤から猛然と攻め立てた。ポイントが倍になる大将戦の1回戦。いきなり親番で満貫をツモ上がると、そのまま一気に突っ走り、9万点近い大トップを取った。これでチームは一気に首位に浮上。続く2回戦もトップを取り、完全に優勝への道を切り開いた。

 満身創痍(そうい)だった。対局の2日前まで、へんとう炎のために入院。一時は41度の高熱を出し、出場が危ぶまれた。それでもなんとか体調は回復。病み上がりでも集中力を切らさなかった。森山茂和会長は「やっている選手は大変なんですよ。他の団体の選手もそう。試合は4日間だけど、期間は約2カ月。ずっと心のどこかに引っ掛かっていたと思う」。自分のミス、敗戦がチームを敗退へと導いてしまう。不慣れな団体戦でしか感じない苦しみに耐えた選手たちをねぎらった。

 基本は個人競技の麻雀だが、結束力も勝利へとつながった。連盟は時間を捻出しては、大会へ向けての作戦会議を繰り返した。勝又は「あまり対戦したことのない他団体のプロの情報などを交換しました。おかげでいいメンタルで試合に臨めました」と説明した。優勝後は、思わず涙した選手もいた。若手中心で構成された連盟のチームだからこその強さだった。

 最大規模かつ知名度も抜群の連盟。森山会長は「勝って当たり前と思われる」と話したが、最近の対外成績や大会のルールなどから、「連盟劣勢」という声も聞かれていた。いろいろなものをはね返し、出した結果は堂々たる優勝だ。「選手はプレッシャーに打ち勝って、やってくれた。それでも本音を言えば、もっと大差をつけて勝ってほしい」と、早くも連覇に向けて選手にハッパをかけた。有言実行で頂に立った王者軍団は、確実に一回り強大になった。

 1位 日本プロ麻雀連盟+297.1 2位 最高位戦日本プロ麻雀協会+118.2 3位 日本プロ麻雀協会▲25.9 4位 RMU ▲389.4

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