<全国高校野球選手権:開会式リハーサル>◇7日◇甲子園
8日に開幕する全国高校野球選手権(甲子園)に出場する北北海道代表の旭川大高のエース柿田竜吾(3年)が、奪三振1、2位対決で勝利をつかむ。北大会決勝まで今夏88個の奪三振は今大会最多で、9日第2試合(午前11時開始)で対戦する常葉学園橘(静岡)の右腕庄司隼人(3年)は2位の64個。柿田は今夏100奪三振の意欲を封印し、打たせて取る投球で、チームを夏甲子園16年ぶり勝利に導く。
「100奪三振?
そういうのはダメです」。旭川大高の左腕柿田は苦笑いで“否定”した。北大会まで積み重ねた奪三振は88個。甲子園で今夏100Kも視界に入りそうだが「甲子園では絶対に取れません。制球でうまくかわす、そういう投球を目指したい」と意気込みを口にした。
ドクターK対決だ。9日の1回戦の相手、常葉学園橘の庄司は県大会7試合で64奪三振をマーク。全国最多の柿田に次ぐ数字で、相手関係、登板イニング数などの兼ね合いもあるが、地方大会で登板した今大会計139投手で1、2位の投げ合いになる。
暑さを感じながら、調整は順調だ。7日は大阪・豊中市内の球場で、2度のブルペン投球、シート打撃登板をこなした。97年夏出場時の主戦だった山本博幸コーチ(29)から「最後は気合。アドレナリンを出せ」と激励を受け「今日は少し出ました」と笑った。
宿舎では、チームで対戦校の映像を確認。県大会チーム打率3割8分3厘の相手について、端場雅治監督(40)は「柿田が相手打線をどれだけ抑えられるかがカギ」と託した。「できることをしっかりやって勝ちにつながる投球を」と柿田も力を込める。
野球バッグの底には、競走馬のひづめに装着する蹄鉄(ていてつ)がある。父克己さん(53)がホッカイドウ競馬の厩務員で、春季地区大会で敗れた富良野と再戦する可能性があった今夏の地区予選前「同じてつは踏むな」という験担ぎで手渡された。以来、お守り代わりだ。
温泉付きの宿舎では1日2、3回の入浴でリラックス。この日の練習前に参加した甲子園リハーサルで入場行進し「(花巻東の)菊池くんはオーラがあった。球場は広く感じて、やっと実感がわいてきた。とにかく1勝」と柿田。夢のマウンドはすぐそこだ。【村上秀明】


