石原美和コーチ「失敗するよ」は失敗の種 40年超でたどり着いた「信じる」指導

福岡のフィギュアスケーターのルーツや支える人を紹介する連載がスタート。第1回は、福岡フィギュアアカデミーのヘッドコーチ、石原美和さん(63)が登場します。5歳でスケートを始め、高校卒業後から40年以上にわたって指導。幾度も拠点リンクの閉鎖や休館を乗り越え、中庭健介さんや竹野比奈さんら、国際大会で活躍するスケーターを福岡から育ててきました。長い指導者人生で知った言葉の重さと、今大切にしている「信じること」に迫ります。(本文中敬称略)

フィギュア




リンクに立つ福岡フィギュアアカデミーの石原美和コーチ

リンクに立つ福岡フィギュアアカデミーの石原美和コーチ


若い頃からできたら


「若い頃からできたらよかったんですけど」

石原は遠い目をした。振り返るのは、ジャンプの教え方でも、試合で勝つための技術でもない。選手にかける、ほんの一言だった。

「『そんなことばっかりしてたら試合で失敗するよ』って言ったら、それがもう失敗の種なんですよね。その子にとって不安材料を植えたことになるんです」

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スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市生まれ。2021年4月入社。高校野球の神奈川担当などを経て、同年10月からスポーツ部に配属。バトル班として新日本プロレスやRIZINなどを担当し、故アントニオ猪木さんへの単独インタビューや武藤敬司氏の引退試合、那須川天心―武尊などを取材した。 23年2月から五輪班に移り、夏季競技はバレーボールを中心に担当。同年秋のW杯や24年夏のVNLなど。冬季競技はフィギュアスケートをメインに務め、全日本選手権は2年連続で取材中。X(旧ツイッター)のアカウントは「@kotakatsube」。