マエケンがまさかの2発に沈んだ。ドジャース前田健太投手(28)がメッツ戦に先発し、主軸打者に決定打を許さない一方で、先発ノア・シンダーガード投手(23)に先制ソロ、逆転3ランと2打席連続被弾。投手に本塁打を許したのは日米を通じて自身初。7戦目で過去最短となる5回0/3、6安打4失点と投手1人のバットに粉砕され、悔しい2敗目(3勝)を喫した。

 メジャーにも大谷がいた!? メッツの先発右腕シンダーガードが投打にわたる大活躍で前田を圧倒した。まずは「恐怖の9番打者」として2打席連続アーチ。3回には速球を、5回には外角低めの変化球を豪快なスイングでスタンド。本職のマウンドでも8回を6安打2失点と好投。自慢の速球は100・6マイル(約162キロ)を記録し、大リーグの先発投手NO・1の剛腕ぶりを見せつけた。

 マイナー時代から打撃に定評があり、新人だった昨年5月28日のフィリーズ戦で、中越えに推定飛距離130メートルのメジャー初本塁打を放っている。身長198センチの右投げ左打ち。160キロを超える剛速球と、野手顔負けのパワフルな打撃力を兼ね備える。日本ハム大谷のように才能豊かな23歳は「1試合2発なんて、リトルリーグでもなかった。前田のような好投手から打てたことは、この上ない経験になった」と喜んだ。