本塁打王に4度輝き、歴代8位タイの通算583本を誇るマーク・マグワイア氏(46=現カージナルス打撃コーチ)が11日(日本時間12日)、過去のステロイド(筋肉増強剤)使用を認めた。AP通信のインタビューに答え、大リーグ機構のテレビ局「MLBネットワーク」出演では後悔の涙を流した。同氏は数回のHGH(ヒト成長ホルモン)使用にも言及した。

 「すべての野球関係者、家族、セリグ・コミッショナーに心からおわびしたい。あれは愚かな過ちだった」。89年オフに通っていたジムでステロイドを勧められ、故障がちとなった93年オフから「ケガの回復が早まるのを願って」と定期的に使った。当時の大リーグ最多を更新する70本塁打を記録した98年を含め、89年から約10年間は断続的にステロイドを使用したという。

 だが打撃への影響については「使用した年も、しなかった年も、良い成績、悪い成績どちらもあった。薬物は、打撃で重要な動体視力とスイングのコンビネーションを良くしてくれるものではない。(薬物なしでも70本塁打を)間違いなく打てた。そう信じている」と答えた。

 薬物使用歴を問われた05年の米下院公聴会では「過去のことを話すために来たわけではない」と証言を拒否。この日は「あの時は、家族や友人を守らなければならなかった」と説明した。今回の告白は疑惑追及にひと区切りつけ、今季からのカ軍打撃コーチとしての球界復帰をスムーズにする狙いがあったとみられる。