<タイガース1-10エンゼルス>◇7日(日本時間8日)◇コメリカパーク
【デトロイト(米ミシガン州)=大塚仁】エンゼルス松井秀喜外野手(36)が久々の4番に好結果で応えられなかった。ハンターが出場停止処分を受け、5月30日以来となる4番で出場。だが、メジャー3度目の1試合2併殺打と3四球で、2打数無安打に終わった。チームは2ケタ得点を挙げて2連勝で勝率5割復帰。だが、地区4連覇に向けて首位レンジャーズを追撃する、エ軍の中核を担うべき松井のバットからは快音が聞こえてこない。
4番松井のバットだけが静かだった。3回無死一、二塁では低めの速球を引っ掛けて一ゴロ併殺打。6回1死一、二塁ではチェンジアップを痛烈にはじき返したが、一塁手の正面に飛んだ。07年8月10日以来、メジャー8年目で3度目の1試合2併殺。「チャンスで併殺打だったんで残念」と、チームの快勝にも声のトーンは上がらなかった。
代役としての期待がかかっていた。ハンターが6日(同7日)の試合で退場処分になった後も、グラウンドにボールを投げ入れるなどして4試合の出場停止。処分決定前に5番だった松井は、試合開始2時間前に4番DHへと昇格した。ソーシア監督は「ここ2週間ほど調子を落としているが、彼の存在はチームの力になる」と、期待を込め、開幕時に4番を務めた松井に託した。
快勝のアシスト役にはなった。四球で3度出塁し、うち2度は生還。鋭い当たりの併殺も含めて「内容はそんなに悪くない。最初のダブルプレー以外は良かった」と、前向きにとらえている。ただそれが4番の働きでなく、走者をかえすべき場面での2併殺を補うものでないことも確かだった。「そりゃ結果がいい方がいい。いい当たりしてもアウトになったら何にもならない」と不満も漏らした。
チームは7月20日ヤンキース戦以来の2ケタ得点で2連勝とし、勝率5割に復帰した。打線のつながりが主砲ハンター不在を補い、故障から復帰登板の左腕カズミアーが勝利投手となるなどチームは立ち直りつつある。23歳の新人ボアジャスが昇格し、外野手が増えた現状で松井の役割はDHが多くを占める。打席で結果を出さなければ、やがてその機会さえも少なくなってしまう。



