ポスティングシステム(入札制度)で今オフのメジャー移籍を目指す楽天岩隈久志投手(29)に、大きな追い風が吹いた。07年に右ひじ手術を行った横浜市内の病院でチェックを受け、18日までに問題なしとのお墨付きを得た。病院関係者は「元気な体でメジャーに挑戦できる。負担などを総合的に判断すれば温暖な地域でのプレーがベストだが、岩隈君にとっていい結論が出ればいい」と温かいコメントを残した。

 岩隈はひじ、肩に故障歴がある。環境が日本と大きく異なる米国でのプレーについて懸念する意見があった。同病院は特に投手の故障に関する権威。マリナーズ佐々木、ブレーブス斎藤ら、メジャーで成功した日本人選手が手術を行った実績がある。正確な診断で現地の信頼が非常に高い病院からのGOサインは、メジャー球団が入札を行う上で極めて明るい判断材料となる。