ワールドシリーズを3度制覇した名将スパーキー・アンダーソン氏が4日(日本時間5日)、米カリフォルニア州の自宅で認知症に伴う合併症で死去した。76歳。両リーグでWSを制した初の監督で、レッズ時代はピート・ローズ、ジョニー・ベンチら「ビッグレッドマシン」の強力打線を率いて75、76年に連覇。84年にはタイガースも世界一に導いた。26年間の監督歴で歴代6位の2194勝を挙げ、00年に殿堂入りした。

 78年秋にはレッズ監督として来日。日米野球では巨人などと17試合を行い、14勝2敗1分けとメジャーの力を見せつけた。本名はジョージ。激しい気性でいつしか「スパーキー(火花を散らす)」の異名が定着したが、人情派として選手、関係者、ファンに広く愛された。ローズは「自分にとって最高の監督だった。野球界で彼に匹敵する人材はいない」と話した。

 「幻の阪神監督」でもあった。96年秋に阪神が監督就任を打診したが、夫人が反対して実現しなかった。当時球団社長として交渉した三好一彦さん(80)は「今もサインを持っている。監督として大事なことは『毎日一番最初にGMと意見交換することと、新聞記者と話をすること』と言っていた。残念です」と惜しんだ。