【ミネアポリス(米ミネソタ州)18日(日本時間19日)=佐藤直子通信員】「1」と「ニシ」で新たな歴史を刻む。ロッテからポスティングシステム(入札制度)で米大リーグ、ツインズと3年契約を結んだ西岡剛内野手(26)が、本拠地ターゲットフィールドで入団会見を行った。新背番号「1」のユニホームに袖を通し、ボールボーイも辞さない覚悟でチームへの貢献を誓った。同席したロン・ガーデンハイアー監督(53)からは「ニシ」と声を掛けられ、日本語であいさつされるなど期待の大きさをうかがわせた。

 日米合わせ約100人の報道陣が見守る中、新背番号「1」のユニホームを着た西岡は野球少年に戻ったようだった。「似合ってる…って自分では言わないか。しっくりきましたね」と笑顔が絶えない。3歳で野球を始めた時から憧れていたメジャーに、ついにたどり着いた。英語であいさつもした。「記者会見している絵も、テレビで見てきたことばかり。今、その状況に自分が立たされているのが信じられないという心境ですね」と夢見心地だった。

 ロッテ時代に親しんだ背番号「7」は、地元出身の英雄マウアー捕手が所有。球団が提案した数字の中から「1」を選択した。これまで「1」という数字に特別な思い入れはないが「こっち(メジャー)に来て、1という番号に歴史を刻んでいきたいと思います」と意気込んだ。

 「(06年の)WBCの時から注目していた」というスミスGMは「スピードと敏しょう性のある若手を二遊間に起用したい」という若返り策を目指し、ロッテを日本一へ率いた西岡に白羽の矢を立てた。二塁へのコンバートが確実視されるが、ガーデンハイアー監督は「併殺プレーを見て、肩の力やフットワークを判断材料にポジションを決めたい」と発言。西岡自身は「(遊撃と)両方守れるように準備している。監督がボールボーイをしろと言ったら、ボールボーイもします」とジョークで笑いを誘った。

 入札を知らされた時点で、ツ軍入団の意志は固まっていた。だが、実際に当地を訪れ、スミスGMやガーデンハイアー監督と知り合い、家族のように温かい環境に引かれた。西岡と交流するために日本語の習得を宣言している同監督は、会見場に日本語教材を持参。立ち去る際に「ニシ!

 ジャ、マタ」と日本語で声を掛け、「家族」の新メンバーを快く迎え入れた。

 「貪欲に野球をして、監督、チームメート、ファンに対してアピールしていきたいですね」。西岡の新たな野球人生が幕を開けた。