昨年、日本人初の女子プロ選手として米球界でプレーした吉田えり投手(19)が、今季開幕を2年ぶりに日本で迎えることが、9日に分かった。昨季所属した米独立リーグ、ゴールデン・ベースボールリーグ(今季からノースアメリカン・リーグに統合)のチコから再契約の打診もあったが、米球界でのプレーを一時封印。関西独立リーグに新加盟する兵庫ブルーサンダーズと入団交渉を進めており、プロの第1歩を踏み出した旧知のリーグで、キャリアを磨くことを選択した。

 「ナックル姫」は今季も米球界でプレーの意向を固めていたが、2月に参加した米アリゾナ州のウインターリーグでは6試合に登板して0勝1敗、防御率14・73。結果を残せず、生命線ナックルのフォーム固めにも苦闘した。3月2日の帰国時には「時間がないので早めに行動していかないと」と、進路を日米問わず検討したいと揺らいでいた。

 移籍先として有力な兵庫は三田市を本拠地にする。新球団だが吉田も09年に所属し、昨オフに1度休部を発表した神戸9クルーズから主力の大半を受け入れる形で結成された。チーム名こそ変わったが、吉田にとっては「古巣」に等しい。関係者が「腕を磨いて、またアメリカに戻りたいという希望は変わらない」と話すように、米再挑戦のため、まずはレベルアップに専念する。