レッドソックスのボビー・バレンタイン監督(62)は20日、次回22日(日本時間23日)に予定する松坂大輔投手(31)の3A戦登板を回避し、リハビリ調整を延長する可能性を示唆した。レッドソックス公式ホームページでこの日、「(22日は)投げられそうだが、分からない」と登板を確約しなかった。理由として「(前回登板の)95球は準備段階としては少し多かったかもしれない」と、手術した右肘への負担も考慮。中4日のローテーションが3試合続くことになるため、間隔を空ける必要性を口にした。

 ただ22日を回避すると状況はややこしくなる。今季から導入された新労使協定でマイナーでのリハビリ登板は30日間に限定された。ルールだと松坂は同明けの23日までに昇格義務が生ずる。リハビリ登板の延長も可能だが、その場合は1度メジャー25人枠に入れ、7日間は同枠に置かなければいけない。22日を回避して即メジャー復帰は現実的ではない。選手の入れ替えが必要など手続きも容易ではなく、松坂の復帰時期も遅れることになる。

 また同監督は「慢性化しており、しばらく様子を見る必要がある」と、春季キャンプ中に痛めた首の回復にも時間がかかっていると明かした。「肘は問題ないと思うが、(首は)注射を打ったからね」と無理をさせたくないとした。