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稼頭央、テハダとの二遊間楽しみ

充実した自主トレを送ったアストロズ松井稼頭央(撮影・千葉修宏)
充実した自主トレを送ったアストロズ松井稼頭央(撮影・千葉修宏)

 いよいよ、メジャーリーグの季節到来だ。バッテリー組が練習を開始する14日を皮切りに、各地でキャンプが始まる。直前にロサンゼルスで自主トレを行っていたアストロズ松井稼頭央内野手(32)に今季の意気込みを聞いた。惜しくもワールドシリーズ制覇を逃し、ロッキーズからアストロズへ移籍して、5年目のシーズンに臨む松井はメジャーを代表する遊撃手テハダとのコンビ結成を心待ちにしている。昨年逃した優勝リングを世界一の二遊間で奪い取るつもりだ。(聞き手・千葉修宏)

 日焼けした松井の表情から、ロサンゼルスでの自主トレの充実ぶりがうかがえた。

 松井「セカンドとして去年以上を目指さなければいけない。そのためには基本練習、反復練習。もうセカンドで4年目。少しずつうまくなっていなかないといけないしね。ゲッツーでも、まだ走者がいないですから。生きた打球も来ていない。でもその中でしっかりと集中してやっています」。

 そんな松井が楽しみにしているのが遊撃テハダとのコンビ。目指すは世界一の二遊間だ。

 松井「楽しみです。あれだけの身体能力があって、肩があって、あの守備があるわけですから。面白くなると思います。大リーグ随一の二遊間と言ってもらえるよう頑張りたい。技術を持った選手なんで、合わせられるように、自分のやり方を分かってもらえるように、話していきたい」。

 そんな松井の中南米選手との会話術とは。

 松井「片言のスパニッシュですけど、決して良い言葉で会話しないから(笑い)。でもそれだからこそ通じ合える部分もある。笑うところは笑い合って、その中で、プレーに関する話もできてくると思う」。

 昨年はロッキーズをワールドシリーズまで引っ張った。それでもレッドソックスに敗れ、悔しい思いをした。

 松井「悔しかったよね。もう1歩というか、完敗でしたから。プレーオフは、チームが1つになって固まってくると強い。僕らも1つだったけど、レッドソックスはさらに僕らより1つになっていた。乗ってきて、束になってきたから」。

 アストロズ初の世界一のため、スピードのある「2番二塁」松井は欠かせない。メジャー自己最高の32盗塁を記録したが、クーパー監督からは「70盗塁してくれると聞いているぞ」と期待されている。

 松井「70盗塁? オレはそんなの言ってないよ(笑い)。でも走ることと、守ることはチームにいくらでも貢献できるからね。相手の嫌がることをしていきたい。塁に出ること。かといって長打を捨てるわけじゃない。まずしっかり振る。守備、走塁も質を上げていきたい。去年活躍した? まだまだ、あれで満足なんて、まったくない」。

 昨年はわずか4失策。本人は謙遜(けんそん)するが、1年間健康なら70盗塁、そしてゴールドグラブ賞も不可能ではない。

 松井「そういうことは全然考えてないです(笑い)。まずはセカンドとして1試合1試合積み重ねていきたい。チームからあいつのところに飛べば大丈夫だと思われる選手になりたい。ベンチから、選手からそういう信頼感を得ないといけないと思う」。

 松井は「僕らは結果がすべてだけど、その過程が大事じゃないですか」という。これだけ質、量ともに中身の濃い自主トレを行ってくれば、野球の神様もほほ笑むに違いない。

[2008年2月14日9時16分 紙面から]

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