ベテランが、復活の道筋を刻んだ。日本ハム武田勝投手(36)が楽天戦で、快投を披露した。先発して3回を打者9人で完全。今季習得を目指すツーシームを効果的に織り交ぜる新スタイルに、手応えをつかんだ。初回に聖沢、銀次の左の好打者2人を内野ゴロに切ったウイニングショットが新球。「思った通りにボールが動いてくれた。カウントも取れるし、投球に変化がつけられた」と納得した。

 一念発起のオフが出発点だった。1月の自主トレ。社会人シダックス時代のチームメートの巨人野間口から授かったのがツーシーム。キャッチボールをしながら軌道の助言を受け握り、投げ方などを微調整した。スライダー、チェンジアップと大きな変化をする持ち球ばかりだったが、バリエーションを広げた。少し沈むのが特徴。昨季3勝からの逆襲へ、光が見えてきた。