「スンファン2世」に熱視線-。阪神が、来季の新外国人候補として韓国ネクセンの守護神を務める孫勝洛(ソン・スンラク)投手(32)をリストアップしていることが23日、分かった。不動の守護神を務める呉昇桓は今季、2年契約2年目で来季以降の去就は流動的。球団はチームに必要な戦力と位置づけているが、その一方で流出した場合を想定して、準備を進めている。

 孫勝洛はネクセンでリリーフエースとして君臨し、13年には46セーブをマーク。昨季2年連続3度目のセーブ王に輝いた右腕だ。球団首脳も「韓国では呉昇桓に次ぐクローザーだと聞いている。球が速いし、リストアップしている」と認めた。球団編成部はこれまでも登板をチェックしており、力量を把握している。今季FA資格を取得することもあり、動向を見守っていく。

 187センチの高身長から投げ下ろす角度は魅力十分で最速154キロの剛速球を軸に、高速カットボールや落差の鋭いフォークを武器に活躍する。飛ぶように投げるフィニッシュの動きが特徴的。通算154セーブの実績は申し分なく、韓国球界では、歴代最多277セーブを誇る呉昇桓に次ぐ実力の持ち主だ。

 韓国球界からは、すでに左腕エースのSK金広鉉やKIA梁■種を補強対象としてリストアップし、2月の春季キャンプを視察する計画もある。ここに孫勝洛が加わる。韓国のセーブ王に白羽の矢を立て、リサーチを続ける。

 ◆孫勝洛(ソン・スンラク)1982年3月4日、韓国生まれ。大邱高から、01年新人ドラフトで現代から指名されたが、嶺南大に進学し、本格的に投手を始めた。05年ドラフトで現代に入団。08年に警察野球団に入隊後、10年にネクセンへ。昨年まで2年連続を含む3度のセーブ王。通算324試合登板で26勝29敗154セーブ、防御率3.67。13年WBC韓国代表。グループリーグ3試合に救援登板。187センチ、88キロ。右投げ右打ち。

※■は王へんに玄