阪神版のスーパーカートリオで今季、チーム100盗塁を目指す。和田豊監督(52)は「上本とか大和とかは30盗塁くらい走る力あるだろ。2人で最低50は。最低やで。60盗塁走ってくれたら。トリも走って3人で90走って、あとみんなで10個くらい走ってくれたらいい」と青写真を描く。

 自ら30盗塁を公言する上本と俊足大和に加えて、今季1番に座ることが濃厚な鳥谷の3人が各自30盗塁するのが理想。昨季は上本が自己最多の20盗塁、大和が11盗塁を記録した。鳥谷は11年の16盗塁が最高だ。いずれも「大台」に達すれば脅威的な機動力になる。

 和田監督は就任以来、足を生かした攻撃を掲げる。昨季は全球団最少の55盗塁にとどまり、シーズン100盗塁なら優勝した03年の115盗塁以来、12年ぶりだ。元祖スーパーカートリオといえば、85年大洋(現DeNA)の高木豊、加藤博一、屋鋪要で3人とも40盗塁超。これに及ばずとも俊足を生かし切る構えだ。