かつての戦友から豪打1発や!! 阪神マウロ・ゴメス内野手(30)が3月4日のオープン戦ソフトバンク戦で先発する松坂との対戦をはずみにする。日本球界復帰初戦の剛腕とは、12年のレッドソックス時代にチームメートだった。

 ゴメスは「チームメートだったし、対戦したこともあるんじゃないかな。相手がどうのこうのより自分の仕事をするだけだよ。しっかり準備したい」と冷静に話したが、実は松坂の復活をグラウンドで支えた数少ない1人だ。右肘手術を乗り越えて477日ぶりの白星を挙げた12年8月27日。ゴメスも野手の1人としてフル出場してもり立てた。

 時を経て、舞台はフェンウェイから甲子園に移る。ゴメスは昨季、来日1年目から109打点をマークして打点王に輝いた。松坂との面識を問われると「あいさつ程度だよ」と話すが、久しぶりの再会で好打を見舞いたいところ。今季初戦の2月24日練習試合DeNA戦(宜野座)では2打数2安打1打点だった。3月初実戦は、甲子園を沸かせた剛腕との対決になる。

 「猛虎VS怪物」の一戦にも、和田監督はさほど関心を寄せない。「そこはあんまり。盛り上げるように持っていった方がいいんだろうけど…。向こうは調整段階だし、こっちもそこらから主力が順調にいっていれば出られる。松坂がどういう状態にあるか、分からないけどな」と言う。松坂を過剰に意識することはない。だが、開幕に向けて順調に調整するスラッガーにとって、格好の腕試しになるのは間違いない。