初の開幕投手を務めた日本ハム大谷翔平投手(20)がアクシデントで降板した。

 2点リードで迎えた6回2死一塁の場面。松井稼へ初球を投じた後に右ふくらはぎをつった。

 ベンチ裏で治療後、1度はマウンドへ戻って投球練習を行ったが厚沢投手コーチは両手でバツマーク。5回2/3を投げ3安打1失点だった。

 2回は先制点を許した。先頭から2者連続四球に犠打野選で無死満塁の大ピンチを背負った。8番嶋は146キロのフォークで空振り三振を奪ったが、9番藤田に犠飛を打たれた。1番聖沢は145キロのフォークで空振り三振に打ち取り、最少失点に食い止めた。最速は159キロ。味方打線が5回に逆転。勝利投手の権利を持ったまま交代した。「開幕戦ということで緊張しましたね。フォアボールでランナーを出してしまったんですけど、その後ノーアウト満塁からしっかり抑えられたのは良かったと思います。2ストライク後に粘られることも多かったんですけど、4回以降はインコースの真っすぐで早いカウントから打ち取ることができたので、悪い中でも収穫はあったと思います」と、初の大役を振り返った。