今季限りで現役を引退した、元中日外野手のブライト健太氏(27)が5日までに自身のインスタグラムを更新し、ストーリーズに「これはぜひ読んで欲しいです」とともにnoteのリンクを添付した。
「中日ドラゴンズへの感謝と願い」と題して公開。「今日は、僕が所属していた中日ドラゴンズへの感謝と、ひとつの誤解を正すために、この文章を書いています」と書き出し、うつ病との闘い、知られざる首脳陣とのやり取りを明かした。
「すみません。限界です」
「このひと言を伝えるのに、どれほどの勇気が必要だったか。うつ病に苦しんでいた僕は、グラウンドに立つ自分を想像することさえできなくなっていました」と当時を振り返った。
今年4月22日から休養を余儀なくされ、その前日に「担当スカウトの正津さんに、すがるように打ち明けました」。
「うつ病になってしまいました。苦しいです」
そして「正津さんは、すぐに宿泊先のホテルまで来てくれ一つの言葉をかけてくれました」。
「野球より命やぞ」
その言葉をもらい「僕の中で野球を休む選択肢はなかったのでハッとしました。その後一樹さん(井上一樹元監督)に連絡を取ってくださいました」。
井上元監督と話し合いの場が設けられ、当時の指揮官からは「もう一日だけやってみて、また教えてくれ。今日は試合に出さないから、楽しめ」の言葉をかけてもらったという。
「引き止めるでも、突き放すでもない。野球を嫌いにならないように、最後にもう一日だけ野球を楽しむ時間をくれたのだと、今は思います。結果的に、その日が僕の野球人生最後の日になりました。でもあの日は、一生忘れられない一日になりました」。そして「翌日、僕が『限界です』と伝えると、一樹さんは二つ返事で言いました」。
「休もう」。「そして僕の妻にまで電話をかけてくださったのです」。
「ブライトを帰すから、よろしく頼みます」。
「選手である前に、一人の人間として、家族ごと守ってもらった。あの瞬間のことを、僕は一生忘れません。休養中も、球団は変わらず給料を支払い続けてくれました。病院を紹介し、定期的に僕の状態を確認し、本当にたくさんのサポートをしてくださいました。成績を残せなかった選手に、ここまでしてくれる球団がどれだけあるでしょうか。僕は本当に恵まれています。一樹さん正津スカウト、そして中日ドラゴンズの関係者のみなさんの支えがなければ、今の僕はここにいなかったと思います」と感謝の思いをつづった。
「だからこそ、どうしても伝えたいことがあります」とし「僕が休養したことで、球団や一樹さんが誤解されたり、批判されたりしているのを目にしました。正直すごく悲しいです。球団や選手が叩かれているのをみるとやるせない気持ちでいっぱいになります。彼らは一人ひとり、人生を賭けて、とてつもないプレッシャーの中で戦っています。僕はそのすぐ隣でその覚悟を見てきました。選手、コーチ、スタッフが一つになって、優勝だけを見つめている。中日ドラゴンズは、本当に素晴らしい球団です」と訴えかけた。
「そして、ファンのみなさん。苦しい時期も声を枯らして応援し続けるファンの皆さんは日本一のサポーターだと、僕は胸を張って言えます。この集団は、必ず日本一になれる。僕はそう信じています。これからはみなさんと同じ応援で力になりたいと思います! そしていつかバンテリンドームに応援に行くのが僕の一つの夢です。選手を支える一人のファンとして、力になりたい。それが、受けた恩への僕なりの答えです」。
「だから、お願いがあります。一緒に、中日ドラゴンズを応援しましょう。叩きたくてもグッと堪えて応援の熱に変えて欲しいです! そして、優勝したその日には、みんなでパレードを見に行きましょう。選手として見れなかった景色の中で、僕もみなさんと一緒に、思い切り笑っていたいです」と締めくくった。



