オリックス小谷野栄一内野手(34)が、昨年までの本拠地でメモリアル安打達成を狙う。今日24日からの3連戦は、FA移籍後初となる札幌ドームでの古巣日本ハム戦。23日、空路でチームとともに移動した34歳のベテランは、通算1000安打まであと4安打に迫っている。

 「いつも1カードでヒット4、5本くらい打ちたいと思っている。せっかくの節目なので、お世話になった人の前で達成したい気持ちもある。ファイターズの時以上に全力でやってるところを見せたい」

 開幕から打撃不振に陥ったが、22日ロッテ戦では2号2ランを放ち、5連勝に貢献。3試合連続安打と勢いがついてきた。

 初の古巣相手だった3日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)は、適時失策で決勝点を献上。観戦した宮内オーナーに「まったくダメだ。ダメだね。もっと頭を使わないといかんなぁ」とダメ出しされた悔しさを晴らしたい気持ちもある。

 チームは札幌ドームで過去3年連続負け越し。シーズン2位に躍進した昨年も2勝8敗という鬼門だが、小谷野にとっては勝手知ったる場所だ。「今はチームの状態も上がってきているからね」。首位たたきで、借金をさらに減らしたい。【大池和幸】