05年のロッテ日本一を支えた救援陣「YFK」こと、薮田安彦氏(41)、藤田宗一氏(42)、小林雅英投手コーチ(41)の3人が、試合前にメモリアル・ピッチを行った。

 薮田氏、藤田氏、小林コーチの順に登板。「マリーンズのピッチャー、薮田」といったように場内アナウンスで紹介された後、右翼ポールそばからリリーフカーに乗って登場。本番さながらの演出で1人1球ずつ、捕手の田村に投げ込んだ。

 3人の共演に、満員のロッテファンからは歓声が起きた。

 3人のコメントは次の通り。

 薮田氏「ボールがミットまで届いてホッとしています。引退セレモニー以来のマウンドでしたが、沢山の方の前で沢山の声援の中で投げることが出来て幸せでした。ただ、めちゃくちゃ緊張しました」。

 藤田氏「ストライクが入らなかったけど、ボールには満足しています。引退試合がなかったので、今日、引退のセレモニーをしていただいたような幸せな気持ちになりました。やっぱりマリーンズファンの声援、そしてマリンのマウンドは最高でした。また、今日は久しぶりに一塁側のブルペンでキャッチボールをさせてもらいました。ずっと、ここで戦ってきたので本当に懐かしかった。いろいろな思い出がよみがえってきました」。

 小林コーチ「130キロストレートを目指していたので127キロは不本意です。薮田さん、藤田さんと3人でYFKと言われた時代は私の中の誇りです。これから、次の世代にあの時の熱い思いを伝えて行きたいと考えています」。