阪神岩田稔投手が28日、仙台市の病院で東日本大震災の被災者を含む1型糖尿病患者33人とその家族を激励した。同じ病を患う岩田は小中高生らと接し「こういう会を開けたのはすごくうれしい。何か自分にできることはないかと考えていた」と話した。

 シーズン中の異例の訪問は、楽天との交流戦を前に実現した。家が流されたり、避難所生活のストレスで血糖値が上がる患者はいたが「すごく前向きな気持ちが伝わった」と、子どもたちの明るい笑顔に感激していた。

 現在は1勝5敗と勝ち星に恵まれていない。患者を勇気づけるためにも左腕は「勝ちがほしい」と決意を新たにした。