札幌まで来て、とんぼ返りとは…。ソフトバンクのブライアン・ファルケンボーグ投手(35)が4日、出場選手登録を抹消された。クライマックスシリーズ(CS)出場を争う西武との2日からの2連戦(西武ドーム)で連投。ともに同点の8回に登場し、2試合連続で決勝アーチを被弾して負け投手になっていた。チームがCS出場した場合でも、ファーストステージの復帰は厳しくなった。

 長身右腕はこの日、東京から札幌に向かうチームの移動便に同乗したが、すぐに福岡に“強制送還”された。高山投手コーチは抹消理由を不振によるものでなく、本人が首と背中の張りを訴えたためと説明。「痛いという者を投げさせられない。福岡に帰した」と話した。

 ファルケンボーグの今季の抹消は実に4度目で、いずれも首か背中の痛みを訴えたもの。前日3日の敗戦後には残り2試合の登板を「体の調子にもよる。イエスともノーとも言えない」と話したが、大事なシーズン最終盤で助っ人の役目を果たすことなく、離脱することになった。