<ロッテ0-2巨人>◇28日◇QVCマリン

 ロッテ唐川侑己投手(21)が敗戦の責任を一身に背負った。「2失点で9回を投げきったとはいえ、今年は求められているところが違う。それでは納得しない」。巨人打線を相手に2失点完投なら、投手の責任とはいえない。西村監督も「それ以上に点を取ってあげないと…」とかばったが、パ・リーグ防御率1位の若き右腕は猛烈に悔しさをにじませた。

 1回。この日の1球目。得意のスライダーで坂本から空振りを奪った。「調子はいい」と確信したが、結果的にはこの1球が落とし穴となった。続けてストライクを取りにいった2球目のカーブが甘く入り、いきなり二塁打を浴びた。「積極的にリズムをつくりにいこうと思った。慎重にいけば良かった」。この一打からピンチを招き、今季初めて1回に失点した。

 ここまでチーム勝ち頭の4勝。エース成瀬との2枚看板で投手陣を引っ張ってきた。唐川の中にも、右腕エースとしての自覚が生まれている。「去年までなら(好投で)良かったけど、今年は違います。相手のエースに投げ勝って勝たないといけない」。貪欲に勝利を求める姿は、昨季までとは違う。敗れたとはいえ、成長した姿を見せつけた。【鈴木良一】