<日本ハム5-0阪神>◇5月31日◇札幌ドーム

 阪神新井貴浩内野手(34)はバスに乗り込む前に、しっかりと顔を上げて試合を振り返った。「よく球が動いていた」というウルフに6回まで好投を許し、以後は継投の前に完封負け。元気を取り戻せないままの打線に「辛抱してやっていく、ということですね」と力を込めた。

 通算1500試合出場を飾れなかった。試合成立の5回終了時に花束を受け取り、場内に向けて3度頭を下げた。その時点で0-2。笑顔はなかった。そのまま険しい表情でチームの円陣に加わった。

 13年目で節目に到達した。98年ドラフト6位入団。「1500」の数字はプロ1年目から1軍でプレーを続けてきた証し。努力で現在の地位まではい上がった軌跡を表しているが、もちろん今は過去を振り返るときではない。

 初回に四球を選び、9回にはしぶとく右前に落とした。だが4回と6回は変化球を当てられず空振り三振。調子は悪くないと自覚していても、思うような結果が出ない。自分が出塁しても後続が続かない。チームは5安打で、どうすることもできない。3番から6番まで、15打数2安打では相手も楽だ。ウルフを攻めきれず、相手先発が外国人では7連敗となった。

 今日1日の相手はダルビッシュ。昨年は3打数3安打と打ち込んでいるが「年々進化している。昨年と同じイメージで入れば絶対にやられる」と緊張感を高めた。ウルフ以上の難敵になるのは間違いない。「球界を代表するエースなので、思い切って自分のスイングができるようにしたい」。4番にのしかかる責任は日に日に大きくなっている。【柏原誠】