中日浅尾拓也投手(29)が三十路(みそじ)のセットアッパー復活を誓った。22日に30歳を迎える右腕はナゴヤ球場で秋季練習に参加中。「福谷や又吉が出てきているけど負けたくない。この2、3年何もできてないので、来年こそチームに貢献したい」と定位置奪回を目標に掲げた。

 12年から故障に泣き、今季も右肘痛で1軍登板が6月まで遅れた。昇格後も調子が上がらず、8月4日に降格したままシーズンを終えた。登板は22試合に終わり、防御率6・16は8年目でワースト。この間に台頭した福谷や又吉に地位を奪われた。だが、このまま終わるつもりはなかった。

 「体のキレだったり、体が衰えているのは確かですが年だと思ったら終わり。でもまだ30歳ですからね。30歳で活躍している人もたくさんいる。オフは常に体を動かしておきたい」

 今オフは無休で鍛錬に取り組む覚悟を明かした。テーマは体幹強化だ。「体の強さは必要だと思うので」。150キロ台の真っすぐを復活させるべく、軸を重点的に鍛え直す。もちろん古傷の肩や肘のケアも入念。秋季練習では若手と黙々と走り込む背番号41がいる。

 「今、痛めているところはない。いい状態をキープできています」。三十にして復活!

 浅尾の逆襲に乞うご期待だ。【松井清員】