沢村さん、承知しました。日本ハム鍵谷陽平投手(24)が、巨人沢村の家政婦を買って出た。15日、自主トレ先の米ハワイへ出発。現地では、昨年から声をかけられていた中大の2年先輩と合同自主トレを行う。キッチンなどが付いたコンドミニアムでの約1カ月間の共同生活に、やる気十分。「掃除、洗濯、全部やります!」と、尊敬する先輩のため、家政婦役も引き受ける。

 準備万端整えた。初ものづくしの環境、経験だが、鍵谷の頭には合同トレ中の生活スタイルがしっかり描かれている。「家事担当」を予想し、洗濯洗剤やタオルなどを用意。「ファンの人から、ふりかけをもらいました」と、貴重なアイテムになるかもしれない、ご飯のお供もカバンに詰め込んだ。巨人の優勝旅行で先にハワイ入りしている沢村から頼まれていた、歯磨き粉も購入済みだ。「(沢村は)多分(家事は)やらない。でもキレイ好きなので」と、先輩の性格まで洞察して準備した。

 この日は、午前中に千葉・鎌ケ谷でランニングなど自主練習を消化した。黙々とトレーニングすると知られる沢村のもとで、課題克服に励む。「良いときのボールを、どれくらい続けられるか。筋力面は、まだまだ足りないと思う」と、体力強化に努めるつもりだ。来季は中継ぎ陣の主力候補として、期待が寄せられている。「巨人の良いところに、刺激されてきたい」。世話役と引き替えに、グラウンドで多くを吸収してレベルアップを図る。【田中彩友美】