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プロ野球ドラフト会議2007

巨人に上原の後輩・村田/ドラフト

巨人1巡目指名を受けた大体大・村田は、チームメートから祝福を受ける(撮影・益子浩一)
巨人1巡目指名を受けた大体大・村田は、チームメートから祝福を受ける(撮影・益子浩一)

 巨人は大体大・村田透投手(22)を1巡目で指名した。上原浩治投手(32)の大学の後輩となる最速147キロ右腕。練習の虫で成長してきた“雑草魂”も先輩譲りだ。村田は「日本球界を代表する投手になりたい」と意欲満々。上原も「年もひと回り(近く)ちがうがうれしい。でも入ったことで満足しちゃだめだ」と歓迎した。

 村田は驚きとうれしさが入り交じった表情で会見に臨んだ。「本当は日本ハム(から指名を受ける)と聞いていた。心構えをしていたんですけど、ビックリしています。上原先輩がいる巨人に行けることになって正直うれしい」。あこがれ続けてきた上原と、同じ球団で投げられる喜びに浸った。

 “雑草魂”で成長した。大学進学時は、上原がOBの大体大を迷わず選択した。中野監督から「上原はやめろと言うまで走っていた。練習の鬼だった」と伝え聞くと、村田も同じように4年間毎日、居残り練習に励んだ。入学時に130キロにも満たなかった直球は、今では最速147キロになった。面識はないが、いつも偉大な先輩の背中を追い続けてきた。

 故障も乗り越えた。今年2月。自宅付近をランニング中に右足首じん帯を断裂。絶望的な気持ちになりながらも、医師に「どうしてもプロに行きたい。秋までに完治させてください」と懇願。特別なリハビリのプログラムを組んでもらい5カ月間、毎日グラウンドと病院を往復。奇跡的な回復力で、6月には投げられるまでになった。

 目標は開幕1軍。「上原さんのように日本球界を代表するエースになりたい。僕は『外れ』1位ですけど、開幕1軍に入りたい」。遠い存在だった人と、肩を並べる存在になる日を思い描いた。【益子浩一】

[2007年11月20日10時1分 紙面から]

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