<新日本:大阪大会>◇14日◇大阪府立体育会館

 棚橋弘至(31)のG1クライマックス連覇に赤信号がともった。16分57秒、小島聡(33)にラリアットからの片エビ固めで沈められ、3連敗。A組トップ大谷との勝ち点差は「4」に広がった。残り2戦を連勝しても、大谷が勝ち点1を獲得すれば、決勝進出の可能性が消える。がけっぷちに追い込まれた黒星に「何やってんだ、おれ。ぶざまだぜ…」とつぶやいた。

 4月の左ひざ前十字靱帯(じんたい)と半月板断裂から復活できない。攻勢だった序盤も技の切れを欠き、小島に決定打を与えられなかった。全日本チャンピオン・カーニバル(4月9日)で下した相手にリベンジされ、敗戦後は若手の肩を借りて引き揚げた。控室では床に腰を落とし「大丈夫。おれはG1の女神に愛されている。天に愛されているからさ」。強がりながら立ち上がろうとした時によろめき、苦笑いするしかなかった。