【米ラスベガス2日(日本時間3日)=藤中栄二】WBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃(35=帝拳)が8度目の防衛戦で最低でも100万ドル(約8000万円)のファイトマネーを手にする可能性が高まった。本場が認める元世界2階級制覇王者ラファエル・マルケス(36=メキシコ)に判定勝ちし、7度目の防衛に成功した西岡の評価は急上昇し、次々と対戦オファーが舞い込んだ。帝拳ジム本田明彦会長(64)は「次戦ファイトマネーは1ミリオンが最低条件」との姿勢で交渉に入る姿勢を示した。
ボクシングの聖地で存在感を示した西岡の価値は一気にアップしていた。来年4~5月に予定される8度目の防衛戦について、本田会長は100万ドルをベースに次期挑戦者と防衛戦の交渉を進める意向を示した。一夜にして西岡は「ミリオンダラー王者」にのぼり詰めた。
今回の西岡のファイトマネーは推定40万ドル(約3200万円)とされる。今年2月に行われたWBC・WBO世界バンタム級タイトル戦では当時の王者だったモンティエル(メキシコ)が25万ドル(約2000万円)、王座奪取した現王者ドネア(フィリピン)は35万ドル(約2800万円)を手にした。バンタム級、スーパーバンタム級では100万ドルは破格の数字となるが、本田会長は「それくらいないと交渉できない」と強気の姿勢を示した。
次戦の最有力候補は世界3階級制覇王者の現WBC・WBO世界バンタム級王者ノニト・ドネア(28=フィリピン)が基本線だが、V7防衛から一夜明け、本田会長のもとにはWBO世界スーパーバンタム級王者アルセ(メキシコ)陣営から王座統一戦のオファーが届いた。また元世界2階級制覇王者ダルチニアン(アルメニア)にも興味を示されているという。同会長は「アルセの方は条件まで出してきている。みんな西岡とやりたがっている」とうれしい悲鳴を上げた。
激闘から一夜明けた西岡はV8戦に向け「やるのであれば米国でも日本でもどこでも構わない。米国は大歓迎です」と2戦連続のラスベガス防衛戦にも前向きな姿勢を示した。来年1月までは休養し、4~5月に予定される次戦に備える。ラストマッチになるかもしれないV8戦の対戦オファーが続出し、西岡のファイトマネーは破格の金額にアップしそうだ。

