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詳細速報 <新日本4・27大阪>

◆新日本プロレス「Circuit2008 NEW JAPAN BRAVE」

◇大阪府立体育会館第1競技場◇2008年4月27日◇16:00 ◇観衆6000人  
武藤が8年4カ月ぶりのIGWP王者

 武藤敬司(45=全日本)が8年4カ月ぶりにIWGPヘビー級王者となった。二世代下の中邑真輔(28)に挑戦した武藤はシャイニングウイザード、ヒザ攻めと、自分の流れで試合を進めて貫禄を見せる。相手が得意とするサブミッションもきっちりと対応し、最後は22分34秒、ムーンサルトプレスで勝利した。4度目の奪取となった武藤は「みんなが潤うようなチャンピオンになる」と語った。

▽IWGPヘビー級選手権試合60分1本
○武藤敬司
(挑戦者)
22分34秒
体固め
中邑真輔×
(王者)
 武藤が8年4カ月ぶりにIWGPヘビー級ベルトを腰に巻いた。
 じっくりとしたグラウンドの攻防でスタート。先に動いたのは武藤だった。プランチャをかわし、直後に低空ドロップキック、鉄柵への串刺しシャイニングウイザード(SW)、鉄柵に固定してのドラゴンスクリュー(DS)と連発。リングに上がろうとロープをまたいだとところにSW、DS、ヒザへのミサイルキックを畳み掛け、DSから足4の字固めのヒザ攻め必殺フルコースで悲鳴を上げさせた。
 中邑の三角絞めに捕まり、スタンドではラリアットなどパワーで攻め込まれ、ムーンサルトプレスも浴びたが、2発目をかわすと低空ドロップキック2連発、DSから再び足4の字固めへ。延髄斬りで形勢を逆転され、ジャーマン3連発からランドスライドを食らったが、2発目は許さず低空ドロップキック、SW、DSと執拗なヒザ攻撃。LOVEポーズからのSWをブロックされ、飛び付き腕ひしぎ逆十字固めで腕を伸ばされたが、これはロープにエスケープ。チャンスと見た中邑がタックルで襲い掛かってきたが、武藤はこれを低空ドロップキックで迎撃し、顔面を打ち抜いた。さらにトップロープに吊るした状態で首へのDS。前、後ろ、前からとSWを連発。一発逆転狙いの飛び付き腕ひしぎをパワーボムでたたきつけるとまたもSW。最後はシュミット式バックブリーカーからムーンサルトプレスで3カウントを奪取した。
 試合後、手をたたいて中邑の健闘を称えた武藤。大観衆の「武藤」コールに祝福される中でLOVEポーズを決めると、新日本時代のテーマ曲「HOLD OUT」で退場した。
 ◆武藤「なかなか苦戦した。試合前に偉そうなこと言ったけど、引き出しを開けるとみんな空だったよ。スピリット、魂という引き出しだけ残っていたから勝てた。(中邑は)これで辞めるんじゃないだろ? 何十年ってあるんだから。またやってみたい相手ではある。大志はこれで新日本のレスラー、社員、関係者、もちろん全日本も潤うような、まぶしいチャンピオン。それがベルトを取る意義。新日本社員がボーナスをもらえるように頑張りますよ。頂点に立ったのは事実。(挑戦者は)誰でもいい。活性化につながれば。時代の逆行、針を戻したひんしゅくもあるけど構っちゃいられないですよ。現に来ちゃってるんだから」。
▽IWGPタッグ選手権試合60分1本
○真壁刀義
矢野通

(王者組)
15分14秒
片エビ固め
天山広吉×
飯塚高史

(挑戦者組)
 友情タッグがまさかの結末を迎えた。「GBHのセコンド介入が目に余る」と、審判団がGBHに対し、リングサイドへのセコンド立ち入りを全面的に禁止。GBHはフルメンバーで入場してきたが、チャンピオン2人以外は総出で待ち受けていたレフェリー陣、そして観客からの「帰れ」コールで控え室に戻された。
 序盤は挑戦者組が優勢に試合を進めるも、徐々にイス、チェーンを使う王者組の流れに。天山は真壁のイス攻撃から体を張って飯塚を守る「友情パワー」を見せたが、場外で矢野のイス攻撃を浴びて大流血。おびただしい血で顔を真っ赤に染めた天山はローンバトルを強いられた。それでも根性で脱出すると自軍コーナーへ戻り、飯塚にタッチを求めた。
 ここで飯塚がリングを降りる不可解な行動。孤立した天山は2人を相手に奮闘を見せ、真壁にTTDを浴びるまで攻め込んだが、飯塚のスリーパーに捕まりダウン。1対3を強いられた天山は成す術もなく、矢野のパワーボムから真壁のキングコングニードロップで沈んだ。
 試合後はGBH勢がリングになだれ込み、天山をリンチ。飯塚はイスで天山を殴打した。天山を血祭りに上げ、意気揚々と退場したGBHは飯塚の軍団入りを明かし、「どんな手を使っても防衛する」と勝ち誇った。
▽IWGPジュニアヘビー級選手権試合60分1本
○井上亘
(王者)
19分28秒
片エビ固め
クリストファー・ダニエルズ×
(挑戦者)
 井上がノンタイトル戦で敗れたダニエルズにリベンジした。序盤から攻撃をすかされ、ダニエルズのインサイドワークに苦戦を強いられる。ガムシャラに頭から突進するもかわされ、レフェリーに激突。無法地帯と化したリング上でイス攻撃を浴びた。それでもラリアットをかわしてトライアングルランサーを決めタップを奪ったが、レフェリー不在のため勝利とならず。レフェリーに詰め寄り、すきを見せたため、延髄蹴りからストレッチボムと浴び、自分の得意技スタガリンブローまで食らってしまう。しかし、カウンターのスピアーで逆転すると、スタガリンブローを前に落とす新技オラシオンフレイムで3カウント奪取。3度目の防衛に成功した。
▽30分1本
長州力
○蝶野正洋
獣神サンダー・ライガー

8分52秒
体固め
中西学
タイガーマスク
内藤哲也×

 レジェンドが貫禄勝ちした。ライガーとタイガーの攻防でスタート。ライガーが中西からまさかのプランチャを浴びる。さらに長州が若い内藤に挑発され、サソリ固めも狙われたが、ここは蝶野がカット。1人で2人を相手にする中西の怪物っぷりにも手を焼いた。しかし、ライガーが「フォー!」から野人ダンスを見せ、タイガーにラリアット。これは怒りの中西にカットされたが、内藤に掌底を浴びせグロッギーに。ジャンピングエルボー、ダイビングエルボーと反撃されても、ケブラドーラ・コンヒーロで再び流れを呼び戻し、蝶野がシャイニングケンカキックで追撃。最後はライガーの串刺し掌底、長州のラリアット、蝶野のシャイニングケンカキックと、必勝コースで勝利した。
 休憩前に左ヒザ前十字靭(じん)帯断裂および外側半月板断裂で長期欠場中の棚橋弘至が足を引きずりながらリングに上がり、欠場のあいさつをした。「本当ならばコスチュームを着て、かっこいいオレを見てほしかったです。ヒザの大事なじん帯が切れてしまいました。すげー残念です。復帰までにはもう少し時間がかかります。ただ、約束します。自分を磨いて、筋肉をでかくして、かっこよくなって帰ってきます。だからみんな待っててください。大阪のみなさん、愛してま~す!」。
▽30分1本
○田中将斗
大谷晋二郎

12分56秒
片エビ固め
金本浩二
田口隆祐×

 ゼロワンMAXが新日本に勝利した。大谷が古巣との対抗戦に初参戦。炎武連夢の盟友田中と組み、新日本ジュニア黄金時代をともに築いた金本と対戦した。新日本の奇襲を受けたが、すぐに形勢を逆転し、新日本ファンを挑発しながら若い田口を攻め立てる。金本が大谷を挑発しながら田中への顔面ウオッシュを見せれば、大谷は金本にやり返し本家の意地をぶつける。しかし、2発目は足をつかまれ、ドラゴンスクリューからアンクルホールのに捕まるなど、トンガリコーンズ対決も熱い。終盤、田中が雪崩式ブレーンバスター、垂直落下式ブレーンバスター、スーパーフライと田口を追い込むも、スライディングDは金本のミドルキックで邪魔される。田口のタイガースープレックス、どどんを許したが、大谷のカットに救われた。大谷が田口にスワンダイブ式ミサイルキック、金本への投げっぱなしジャーマンで、田口を孤立させると、田中がラリアット、垂直落下式ブレーンバスター、スライディングDで田口を沈めた。
▽30分1本
後藤洋央紀
○ジャイアント・バーナード

8分33秒
片エビ固め
石井智宏
本間朋晃×

 後藤と石井の因縁が深まった。RISEとGBHの対抗戦。個々の力では勝るRISEだが、コンビネーションでバーナードが攻め込まれる場面も。しかし、後藤が場外から石井の足をつかみ、場外に引きずり落とすと、バーナードがバーナードライバー1発で本間を仕留めた。石井は試合後にイスを持って大暴れ。試合に敗れたうっ憤を晴らし、意気揚々と退場した。
▽20分1本
○ミラノコレクションA.T.

6分14秒
ヴィクトリア・ミラネーゼ
越中詩郎
AKIRA×

 RISEがレジェンドを下した。越中のTシャツを着て入場したミラノは、越中の目の前で破って挑発。エプロンから場外へのヒップアタックを狙ったが、これは避けられ本家越中の尻爆弾を浴びてしまった。しかし、稔がAKIRAにヒップアタックを誤爆させると、越中にプランチャを発射。その間にミラノがAKIRAをヴィクトリア・ミラネーゼで下した。
▽20分1本
邪道
外道
○カール・アンダーソン

5分30秒
片エビ固め
裕次郎
平沢光秀
岡田かずちか×

 GBH入りしたアンダーソンが若手を粉砕した。今シリーズ再デビューしたばかりの岡田を相手に一方的に攻める。早いタッチワークで隙を見せず、ペースは終始GBHがつかんだまま。最後はアンダーソンがスパインバスターからガン・スタンで3カウント奪取。裕次郎、平沢にほとんど試合をさせない完勝劇だった。


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