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OGGIの「毎日がW杯」

OGGIの「毎日がW杯」

荻島弘一(おぎしま・ひろかず):1960年(昭35)東京都出身。84年に入社し、スポーツ部勤務。五輪、サッカーなどを担当して96年からデスク。出版社編集長を経て05年から編集委員として現場取材に戻る。

鳥人とゴミ袋/よもやま話


 今大会の国際映像では、すぐにスタンドの様子が映し出される。盛り上がるサポーターが、突然カメラ目線でアピール。「それよりピッチを映せよ」と思うこともあるが、各国の美人サポーターや風変わりな応援風景を見ることも、W杯の楽しみの1つだ。

 世界的に有名なサポーターもいる。例えば、コロンビアの「鳥人」。大きな羽を広げてスタンドに宙づりになる。90年イタリア大会の時はいたから、もう20年以上は登場している(別人かもしれないけれど)。広げた羽には企業名が入り、ちゃっかりスポンサー料も手にしているとか。それが問題になったのか、今回はシンプルな羽だった。

 W杯トロフィーを掲げるサポーターも目立った。もちろんレプリカ。本物を持ち帰れるのは1チームだが、サポーターの「世界一」に対する熱い思いが伝わる光景だった。

 日本も負けていない。サポーターが3万枚のハチマキを持参。現地でブラジル人ファンに配って、スタンドを埋め尽くそうという作戦だ。日本の試合では、日の丸のハチマキをしたブラジル人も映った。「作戦成功」だったと思う。

 青いゴミ袋は、今大会でも活躍した。試合中は膨らませた袋の効果で、スタンドに青い波が揺れた。試合後、そのゴミを袋に入れてスタンドをきれいにする日本人サポーターの姿は、世界中から称賛された。

 もっとも、出場32カ国を独自に採点した英テレグラフ紙は、日本のサポーターを3点(5点満点)と評価。「ゴミとともに何も残せなかった」とコロンビアに完敗した日本代表を酷評したのだ。悔しいし、残念。だからこそ、4年後こそは「ゴミは消えたが、素晴らしい日本の戦いぶりは残った」と評価されたい。【荻島弘一】

















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